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敷金返還トラブルの一例 ~敷引き~

敷金とは

敷金とは、賃貸借契約から生じる、賃借人が負う債務を担保するために賃借人から賃貸人に対して交付する金銭のことです。

要するに、建物などを借りている間に、例えば賃料を未払いされた、建物を壊されたなどといったことがあった時に、賃貸人は、その都度賃借人に請求することは手間がかかりますし、本当に回収できるかもわかりませんから、予め「とりっぱぐれ」がないように保証してもらうという意味で預かっておくお金のことです。

ですから、敷金以外にも、保証金・預り金といった名前になるときもあります。

敷引きとは

上述のように、敷金はあくまで担保であり、一時的に賃貸人が預かっているだけにすぎません。そのため、賃貸借契約が終了した場合、未払い賃料や目的物(建物など)の損傷修繕費用などが発生しなければ、全額返還されるものです。

ところが、敷引きといって未払い賃料や目的物(建物など)の損傷修繕費用の発生するしないにかかわらず、賃貸借契約終了時に、敷金から一定額を差し引いて敷金を返還するというものがあります。多くの敷金返還トラブルが、この敷引きの有効性を巡ってのものでした。

敷引特約は有効?

最高裁は、2011年の7月12日に、敷引特約は有効との判示をしました。

しかし、これはあくまで賃料等と比べて敷引きの額が高額でなかったこと(賃料およそ17万円、保証金100万円、敷引き60万円のケースでした)が判断に大きな影響を与えており、敷引きの額が著しく高額であるなどの理由があれば、依然として敷引きが無効になる余地はあると考えられます。

敷金返還にまつわるトラブルとしては、敷金から原状回復として控除される金額が多すぎないかということがあります。それについては、国土交通省のガイドラインが参考になります。参照してください。

また、このトラブルを未然に防ぐために、入居時と退去時の状況を撮影しておくことも有効です。

敷金返還トラブルが起こってしまった場合は、弁護士などに相談するようにしてください。