遺産相続で裁判になった、又は、なりそうだということで駆け込むようにして相談に来られる方もいらっしゃいます。
以下では、遺産相続で裁判になったときに知っておきたいことをご説明します。なお、遺産相続に関する裁判といっても、何十種類もあります。ここでは、代表的なものだけを取り上げます。
・遺言無効確認の訴え
遺言の有効無効を争う裁判手続きです。典型例は、遺言で遺産をもらえなくなってしまった相続人が提起してくるものです。遺言を書いたときには、もう遺言を書けるほどの健康状態ではなかった、等と主張してくることがありえます。
このような主張に対しては、健康状態は優れていたということを裏付ける証拠を集めて、裁判所に提出することになります。
・遺産確認の訴え
ある財産が遺産に含まれるか含まれないかを争う裁判手続きです。
財産調査の専門家である弁護士に依頼すると、証拠を集めやすいです。
・遺産分割審判
遺産の分け方を決める裁判手続きです。
遺産分割審判では、自分の方が他の相続人よりも多く遺産をもらえる権利があるという主張して、証拠で裏付けることになります。具体的には、自分がどれだけ財産形成に貢献したとか、他の相続人が生前に財産をもらっていたかとかということを裏付ける資料を収集して、裁判所に提出します。
・遺留分減殺請求訴訟
自分の相続分が少なすぎて不当だと考える人が、他の相続人等を相手に争う裁判手続きです。相続財産の範囲が争点となることも多いので、財産調査の専門家である弁護士に依頼されることをおすすめします。
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以上では、代表的な遺産相続の裁判手続きを記載しました。ここに掲げなかった裁判手続きについてもお知りになりたい方は、是非無料の電話法律相談をご利用ください。