遺産相続が調停になってしまった! 有利に調停を進めるために知っておくべきこと

遺産相続の調停を自分に有利にするための2つのポイントをご説明します。

裁判官や調停員の共感を得ること
安易に手の内の全てを明かさないこと
以下、順にご説明します。

裁判官や調停委員の共感を得るには法律だけでなく接し方が肝になる

裁判官や調停委員の共感を得ると、自分に有利に調停を進められることがあります。

そもそも、遺産相続の調停では、遺産の分け方に絶対的な基準はありません。遺産相続人全員が合意すれば、それで調停は成立するのです。そして、遺産相続人全員の合意を得るためには、裁判官や調停員から説得してもらうのが有効な方法です。裁判官や調停員の共感を得られれば、自分の提案を裁判官や調停員から説得してもらうことも可能です。

では、裁判官や調停委員の共感を得るにはどうすればよいでしょうか?

弁護士の中には、最初からけんか腰で、裁判官や調停委員を敵に回してしまうような方もいます。そのような弁護士では裁判官や調停委員の共感を得られるはずもありません。

そこで、法的議論に長けているだけではなく、誰でも親しみやすいような人柄の弁護士に依頼されるのをおすすめします。

調停が不調となる場合を見越した戦略を立てる必要がある

安易に手の内を全て明かしてしまうと、後悔することがあります。

調停が成立しなかった場合には、審判という手続きが控えているのです。そして、調停で手の内を全て明かしてしまった場合、審判において、自分に不利な結果になってしまう場合があります。

オネスティー・イズ・ザ・ベストポリシー(正直は最善の策)と言いますが、オネスティー・イズ・ノー・ポリシイー(正直は策がないのと同じ)とも言います。嘘を言うことはもちろんいけませんが、何でもかんでも全て手の内を明かしてしまうと後悔することもあるのです。

調停には資料収集・戦略など多くの準備が必要 慣れている弁護士への相談を

このように、調停を有利に進めるためには、しっかりとした準備と作戦が必要です。しかし、多くの方にとっては調停という場は初めてのことになると思います。ですので、まずは経験豊富な弁護士にアドバイスを受けることをお勧めします。

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