遺留分請求の金額を増やすポイントは3つあります。
遺留分請求の対象となる隠し相続財産の調査
遺留分請求の基礎をなす相続財産の評価
特別受益性の主張
ではなぜ、この3つがポイントになるかをご説明します。
遺留分請求の金額を増やすためには相続財産・特別受益の合計を増やす
遺留分請求の金額=(相続財産+特別受益)×遺留分割合
ということは、左辺の遺留分請求の金額を増やしたかったら、右辺の(相続財産+特別受益)×遺留分割合を増やすことになります。
しかし、このうち、遺留分割合というのは、法律によって決まっています。とすれば、相続財産と特別受益のどちらかを増やすことになるわけです。先に挙げた3つのポイントは、相続財産と特別受益のどちらかを増やす方法なのです。
それでは、3つのポイントを順にご説明しましょう。
財産調査で隠し相続財産を見つけ出す
相続財産を隠して黙っている人がいるという場合があります。この場合には、相続財産は表に出てきませんから、相続財産が見かけ上少なくなっていることになります。すると、遺留分請求の金額も減ってしまいます。
そこで、隠し相続財産を探し出して、本来の相続財産を明らかにすれば、遺留分請求の金額を増やすことができるのです。
相続財産の評価を見直して相続財産全体を大きくできる
相続財産の評価は評価の仕方によって、数倍になります。過小に評価されている相続財産を適正な価格で評価しなおすことによって、遺留分請求の金額を増やすことができます。
一部の相続人が受け取った財産の特別受益性を主張する
特別受益というのは、他の相続人に比べて特定の相続人が特別の利益を受けている場合をいいます。たとえば、相続人のうち一人だけが家を建てるための土地をもらっていたというような場合です。特別受益があると認められれば、その分遺留分請求の金額が増えます。
多くの遺留分を請求するには増やすテクニックを持った弁護士に相談を
このように、遺留分請求はただ請求すればよいというものではなく、金額を増やすテクニックがあります。遺留分請求で少しでも多くの金額を取り返したいという方は、是非弁護士にご相談ください。