エンディングノートに何を書くかは自由
エンディングノートとは、新しい形の遺言書で、万が一のときに備えて、家族への伝言、介護方法や葬儀の方法、財産について、自分について、いろいろなことを健康で元気なうちに書き留めておくものです。死というものは突然やってくるものです。ある日突然交通事故にあうかもしれないし、いきなり脳卒中で倒れて意識が戻らなくなるかもしれません。
エンディングノートとは、そうした場合に、家族がどうしたらいいのか困惑してしまわないように作成しておくものです。エンディングノートになにを書くかは自由ですが、通常家族に知っておいてほしいと思うことを書きます。たとえば、看病や介護について、趣味や好み、こだわりについて、葬儀の希望や埋葬、供養について、不動産や住居について、預貯金や株式、年金、健康保険、生命保険、税金、クレジットカードなどの財産関係について、自分史や自分の人生について、感謝のことばなどです。
エンディングノートを遺言書の代わりに使うことはできない
では、エンディングノートとは、普通の遺言書とはどこがちがうのでしょうか。遺言書には、法的な拘束力がありますが、エンディングノートにはありません。
大切な家族が亡くなると、相続や遺産分割などさまざまな法的手続が必要となります。相続などの法律関係についてわからないことや、不安なことについては専門家である弁護士に相談しておきましょう。