中小企業の社長が亡くなった場合に注意が必要な法律
中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律をご存知ですか。これは、中小企業の社長さんが亡くなって相続がはじまったときに注意しなくてはならない法律です。現在、中小企業の後継者難が問題となっていますが、たとえ後継者候補が存在したとしても、経営をスムーズに承継することは実は難しいのです。それは、民法に規定のある遺留分の問題が関係します。
たとえば、社長に子供が三人いたとして、長男に経営を承継させようと思っても、民法に規定のある遺留分の問題があって、長男だけに会社の株式を集中して承継させることは難しいのです。こうした問題に対応するために制定されたのが中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律です。この法律は一部を除いて平成二十年十月一日から施行されています。
相続と後継者争いが複雑に絡んで紛争化しないように専門家への相談を
これによると、後継者候補に対して株式を集中して承継しやすくなるとされています。中小企業の社長さんが亡くなって相続が起こった場合、法律的にさまざまな問題が生じます。これらの問題をすべて素人だけで解決するのは非常に困難です。
中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律についてや、相続に関する問題について、わからないことがある場合には専門家である弁護士に相談してみましょう。