複数回続く相続を数次相続(相次相続)という 相続税の軽減を考えよう
数次相続(相次相続)とは、相続が2回以上続くことをいいます。相続が2回以上続くと、相続税の負担が大きくなってきます。「3度相続があれば、相続財産がなくなってしまう」とも言われています。そこで、数次相続の際には、特に相続税の負担を軽くするような遺産分割が求められるのです。
ここでは、数次相続の際に、相続税の負担を軽くする方法をご説明します。
数次相続は先を見越した遺産分割することがポイント トータルで相続税を減らそう
数次相続の場合、1回目の相続税を最小化しても、2回目以降の相続税が大きくなることがあります。全体として相続税が増えてしまっては、相続税対策として失敗です。そこで、長期的観点に立って、数次相続を見越した遺産分割が求められるのです。
具体的には、2回目以降の相続の際の相続財産が減るように、収入を生み出すような不動産・株式等の財産は、下の世代に相続させます。しかし、下の世代に相続させると、配偶者控除が使えなかったり、相続税の2割加算がなされたり、1回目の相続税が増えてしまいます。そこで、数次相続全体の相続税のシミュレーションをして、最も相続税が少なくなるような遺産分割を選択することになります。
このように、数次相続が起こりそうなときは、数次相続を見越した遺産分割をすることによって、相続税を減らすことができるのです。
平間法律事務所では、相続税のことも考えた相続の法律相談を行っております。数次相続が起こりそうな場合がございましたら、お気軽に無料の電話相談をご利用下さい。