不動産の相続の場合、不動産の評価次第で取り分や相続税額が変わり、数千万の違いが出ることがあります。
なぜ、不動産の評価が取り分や相続税額に影響するのかをご説明します。
遺産分割の際、不動産の評価額が取り分の多寡に影響する
不動産をいくらと評価して遺産分割するのかによって取り分が変わってきます。たとえば、相続人が2人の場合を考えてみましょう。時価5000万円の土地が相続財産です。しかし、この土地を3000万円と評価して1人が土地を取得し、代償金として1500万円を支払うことにすると、土地を得た人は1000万円得して、代償金を得た人は1000万円損するということになります。
不動産の評価は相続税計算の基礎になる
不動産をいくらと評価するのかによって、相続税額も変わってきます。相続税額は単純化すると、相続財産の価格×税率で決まります。そして、不動産の評価によって、相続財産の価格が変わるので、相続税額も変わるのです。
不動産の評価には何種類かある 使い分けることで相続で損をしないようにできる
取り分との関係で不動産の評価を変えるには、他の相続人を説得することになります。不動産の評価には実勢価格や路線価など数種類の方法があります。このうち、どの方法を採っても法律的には問題がないことになっています。したがって、遺産分割のときに、他の相続人を説得できれば、好きな評価方法を採れるのです。
相続税額との関係で不動産の評価を変えるには、遺産分割で工夫することになります。たとえば、角地を分割して2つの区画にしてしまうと、角地でなくなった方の区画の評価が下がります。他にも様々な工夫が考えられ、それらを組み合わせることもでき、相続税額を下げることができる場合があります。
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